徳念寺様

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地元木津川市にある、真宗大谷派の徳念寺さんの御本堂。

築百数十年の立派な建物ですが、老朽化に伴い、石垣の補修や床下の改修、トイレの増築など、建物にとって大切な部分であり、かつ仕事の難しい部分の相談にのらせていただいています。

石垣は、コンクリートの擁壁に作り替えました。

そして、その擁壁周辺部分の基礎(と言っても石の上に柱がのっているだけのものですが)を鉄筋コンクリートで補強し、シロアリに喰われた柱を入れ替え、床下を補強しました。

そして、別棟にあったトイレを解体し、新たに御本堂の横にトイレを作りました。

多くの地元の方々が出入りされるお寺です。材木を厳選し、施工方法を煮詰めた上での工事です。

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 床下。

 屋根を支える5、寸角の柱の足元です。

 腐った部分を約10cmほど切取り、コンクリートの束石に差し替えます。

 この後、その下にコンクリートを流し込みます

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 写真では分かりにくいですが、柱の右半分を切断し、束石を差し込んだところ。

 そして左半分も束石を差し込むと、左の写真のようになります。

 建物の荷重がかかっているので、慎重に少しずつ作業を進めます。 

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 左は、足元をシロアリに喰われた柱を,

 地盤面から約1.2mほどのところで根継(ねつぎ)して、補強したところです。

 鍵型に色の変わっている箇所で、既存の柱を切断し、

 新しい柱に差替え、更にその横にもう一本柱をそわせて

 それらをボルトで縫い合わせてあります。

根太も新しいものに差替えて、これで足元はかっちりとします。

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 床下にもぐり込んでの作業が続きます。

 これは、柱の足元にドリルで穴を空け、

 そこにコンプレッサーで防蟻剤を注入しているところ。

 裏山の大木が建物のすぐ横まで張り出しており、

 昆虫達にとっては格好の住処となっている床下ですが、今回一掃します。

 材木への薬剤散布と土壌への散布、

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 それに防湿シートを敷いてのコンクリート打設と、できる限りの処置をします。


 足元を据え直し、鉄筋を入れてコンクリートを打設します。

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 御本堂の横に新たに作る、トイレの工事です。

 大工さんは、現場の寸法に合わせて、材木を加工していきます。

 4寸角の桧、全て化粧仕上げの仕事で、大工さんの慎重な作業が続きます。

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 御本堂の軒は、長年の瓦の重みで垂れ下がっていたのをジャッキで上げ、

 桁(水平の構造材)で補強をした後、屋根を延長しました。

 軒裏は、杉の化粧仕上げです。

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 外壁は、焼杉を貼っていきます。

 この軒に大きな樋をかけます。

 樋には落葉が溜まらないように、ステンレスのネットをかぶせます。

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 トイレの内部の壁。

 腰の高さまでは、桧を貼ります。吉野桧の無節。

 カンナのかかった白い木目に、緊張感が漂います。

 床は、コルクを貼ります。

この内装は、ご年配の方が冬に寒くないようにと、ご住職のご意向です。

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 仕上は細かな作業が多く、なかなか進みません。

 ようやく、トイレの内装も仕上がってきました。

 床は、コルクタイル。

 壁は腰までが桧の無垢板、その上が漆喰仕上げ。

 温かくて柔らかい、快適なトイレが出来ました。


・・・完成・・・

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9月23日 落慶法要

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 お彼岸も兼ねてこの日、落慶法要が営まれました。

 地域の門徒の方々がお集まりになられ、ご住職から、増築した建物の披露、

 工事の苦労した点などを説明され、また総代さんから工事内容や金額など細かな説明が

 ありました。

 私どもも御礼を述べさせていただきました。

 また個別に質疑もいただき、厳しいご指摘やねぎらいのお言葉などがあり、ご年配の 

 方々から本当に貴重な経験をさせていただきました。